あなたは赤ちゃんに母乳を与えてるけど
どうしても喫煙するのがやめられないと
思っていませんか?
また、タバコを吸った場合に母乳への
影響がどのくらいあるかのかも
気になるところですよね。
そこで今日は、喫煙によって起こる
「赤ちゃんへの影響」と注意点に
ついてお話ししていきます。
あなたが喫煙しながら母乳を与える不安は
こんなことではないでしょうか?
- タバコを吸ったら、間隔をあければ授乳可能?
- 夫のタバコの煙が心配
- 喫煙していても母乳の方がいいのか?
- 吸えないことでストレスが溜まっている
- 禁煙していたのに我慢できなくて吸ってしまった
- 喫煙を止められない自己嫌悪・母親失格と思う
慣れない育児でただでさえストレスが
溜まっているのに、大好きなタバコを
吸うことができない…
また家族がタバコをやめてくれないと
いうのも、赤ちゃんに害がないのか
気になりますよね。
喫煙が体に良くないのは十分わかって
たばこを吸っているのですよね?
でも、改めてタバコの有害性について
言わせてください。
煙草には、以下のような有害物質が
主に含まれています。
- ニコチン
- 代謝産物のコチニン
- 一酸化炭素
- タール
- アンモニア
その他、約4000種類もの有害物質が
含まれています。
赤ちゃんのことはもちろん大事ですが、
あなたの体への影響も考えませんか?
でもやめられない…それを前提にして
お話ししていきますね。
目次
ニコチンの身体への害
母乳への影響はニコチンだけの研究で
他の有害物質については実はデータが
存在していません。
なので、ここではニコチンだけの
影響のお話になります。
ニコチンは、ママの血中濃度より
母乳の中の方が高くなります。
血中濃度は、約1.5~3倍にもなります。
これは、お母さんがタバコを1本吸って
母乳を与えると、そのまま赤ちゃんが
1本吸ったのと同じ程度のニコチン量と
なります。
つまり、タバコの本数が多ければ
多いほど、母乳を飲む赤ちゃんには
ニコチン量が増えます。
赤ちゃんに起こり得る症状・病気
ニコチン摂取で起こり得る赤ちゃんの
症状としては以下のものがあります。
- 嘔吐
- 下痢
- 脈拍増加
- 注意欠陥多動性障害(ADHD)
また、タバコには上述のとおり
ニコチンだけでなく、有害物質が
他にもたくさん含まれていました。
実はこの中には「発がん性物質」も
含まれています。
ニコチンと同様に、赤ちゃんの体内に
本数同等の有害物質が入ります。
ここまで怖いんですよ。
赤ちゃんを母乳で育てていこうと
思うならできれば我慢してほしいです。
煙草に関する知識
では、あらためてたばこに関することを
確認していきましょう。
たばこを吸う間隔をあけた場合
タバコを吸った後の間隔としては
一般的には3時間開ければ濃度は
低くなると言われています。
でも、これはあくまでも目安です。
濃度がゼロになるまでの時間は
個人差もありますが、だいたい
48~72時間はかかります。
タバコの煙が怖い理由
赤ちゃんへの影響は、喫煙だけでなく
タバコの煙(副流煙)も注意です。
ママが喫煙していなければ大丈夫と
言うわけにはいきません。
煙草の副流煙の中にも、害になる
一酸化炭素や色々なアレルゲンを
が入っています。
赤ちゃんの前で吸わなかったとしても、
呼気、衣服、髪の毛などに付着します。
これによってこんな病気を発症する
危険性が増えます。
- 呼吸器感染症のリスク
- 突然死症候群(SIDS )
つまり喫煙ということは家族全員の
健康を害することになります。
妊娠した時点で止めようということに
なりませんでしたか?
もしまだあなたが喫煙しているなら、
健やかな毎日を成長する子供とともに
過ごすことを第一に考えてほしいです。
どうしてもタバコを止められないあなたへ
「もう何回もトライしたけど止められなかった」
「タバコを吸えないとストレスがたまってどうしようもない」
こんなこともあるでしょう。
それなら、もう喫煙しましょう。
なぜなら、タバコを止められなくても
赤ちゃんに母乳を与えるメリットの方が
高いからです。
- 母が喫煙者+母乳育児
- 母が喫煙者+人口ミルク育児
二つで比較した場合、母乳育児の方が
急性期呼吸器感染症のリスクは7分の1
だったという研究結果があります。
人口ミルクに変えると免疫が得られず
ニコチンの害を受けてしまいます。
実際、アメリカでは喫煙しての授乳は
認められてはいます。
注意点
タバコがどうしても我慢できない、
だから、赤ちゃんのことを考えて
母乳を止めるママもいると思います。
でも、タバコを吸っていても母乳を
赤ちゃんにあげることは大事です。
その場合は次のような最低限の工夫を
してください。
- 本数を少しでも減らす
- 喫煙は授乳直後にする
- 授乳までに間隔をあける
- 赤ちゃんと同室では喫煙しない
タバコを吸うことは決して
オススメはしません。
これを念頭に置いて下さいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
喫煙はいいことではありません。
でも、吸えないことでストレスを
ためることもよくありません。
授乳中なので、大好きな甘いものや
コーヒーを今、あなたが我慢をしてる
最中なら下の記事も参考にして下さい。
この点をうまく調整しながらタバコと
向き合っていただきたいと思います。
ちなみにガムやパッチなど禁煙補助薬は
喫煙よりも影響が少なくなっています。
禁煙を考えているなら少量から始めて
タバコを止める方向にいくといいですね。