あなたの赤ちゃんは、顔や体などに
ぶつぶつが多く出来ていませんか？
もしかしたら「脂漏性湿疹」かも
しれませんね。
最初は頬の一部にしか無かったのに
頬全体、おでこ、こめかみの部分まで
広がってきます。
ぶつぶつと白ニキビのようになるので
見た目も汚く、かわいそうになります。
そこで今日は「乳児脂漏性湿疹」に
ついてお話しをしていきます。
新生児に多い皮膚の症状で多いのが
この「乳児脂漏性湿疹」です。
始めは「ちょっとおかしいな？」
ぐらいなのですが、徐々にひどく
なっていきます。
症状は以下のところによく出ることが
あります。
- 頬
- 頭
- おでこ
- 眉毛
- こめかみ
- まぶた
- 胸
この箇所に黄色いフケのようなものや
皮脂の塊がつきます。
頭には、黄色いかさぶたがついたり、
触ると油っぽくべたべたした感じが
することもあります。
これを「脂漏」と言います。
さらに、ここに炎症が起きて赤みや
ブツブツが出ると「脂漏性湿疹」と
なります。
乳児脂漏性湿疹の特徴
では、この湿疹の特徴について
お話ししていきますね。
原因
新生児～生後6ヶ月くらいまでは
皮脂腺の活動がとても活発です。
また、赤ちゃんの皮膚の角質の厚さは
大人の半分しかありません。
そのため、脂を処理する皮膚の機能が
追いつかなくなってしまいます。
そして、皮脂量は生後三ヶ月で徐々に
減ってくるので、それまでの間に
乳児性湿疹になる子が多いんですね。
でも、この時期の赤ちゃんにはよく
見られる症状で心配いらない湿疹です。
「ずっとこのままだったらどうしよう」
不安になってしまうとは思いますが
正しい対処方法を行えば、長くても
5～６カ月で治まるので大丈夫です。
では、対処方法をお話ししますね。
お風呂での対処方法
実はここが一番難しいところなんです。
医師によってはソープなどを使わず
お湯のみで、お風呂も１週間に１回で
かまわないと言う場合もいます。
また、お風呂に入れた時には石鹸や
シャンプーでよく洗い流してあげると
言う医師もいます。
「え？どっちにすればいいの！？」
本当にそう思いますよね。
最後のまとめでその事情をお話しを
しています。
私は医師でないので「絶対こっち」とは
言えませんが、私だったらお湯で洗う
方法を選びます。
ベビー用ソープといっても化学成分が
一切入っていないことはありません。
もし、ベビーソープを使用するのなら
天然成分に近いものを選んで下さいね。
大人用のシャンプーは化学薬品だらけ
なので、絶対に使用しないで下さい。
こちらの記事を参考にしてくださいね。
かさぶたの処置方法
ベタベタしたかさぶたのようなものが
ある場合は、お風呂に入る前に処置を
行います。
かさぶたができている箇所にワセリンや
オリーブ油などを塗って柔らかくします。
そして、お風呂に入れた時にガーゼで
軽くふき取ってあげましょう。
注意点は、かさぶたを強引に取っては
いけません。
なぜなら、無理やりとってしまうと
刺激することで、痒み、痛みを誘発
したり、炎症を起こしたり、湿疹が
ひどくなる可能性があるからです。
かさぶたは無理にはがさなくても
自然にとれていきます。
赤みのあるブツブツがある場合
かさぶたの取れた後や、周りに赤みや
ブツブツがある場合は非ステロイド剤の
対処となります。
皮膚科に相談をしてくださいね。
症状がひどい時の対処法
ひどい時や、なかなか治らない場合は、
ステロイド系の軟膏やローションを
使います。
でもこれを使用する前で２カ月経っても
一向によくならない時があります。
その時は念のため、別のアレルギーを
専門とする小児科、皮膚科の医師に
かかりましょう。
なぜなら、乳児脂漏性湿疹でないことが
あるからです。
また、もしアトピーならステロイドを
使うと悪化するおそれがあります。
専門の病院で血液検査でアトピーか
どうかの診断をした方がいいでしょう。
乳児性湿疹についてはこちらの記事で
まとめてあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか？
脂漏性皮膚炎、乳児性湿疹については
現代病の一種となり、アトピー同様に
今だに原因は不明と言われています。
皮膚科医でも「脂漏性皮膚炎の定義」
そのものが曖昧な状態なんですね。
大人の脂漏性皮膚炎も医師によって
アトピーと診断されてしまうことが
あります。
間違った治療によって、酷くなる人も
いるのも事実です。
清潔にする対処や非ステロイド剤を
使用しても、よくならなかったら
専門医にかかることをオススメします。
