乳児の「B型肝炎ワクチン」が10月から
任意接種から定期接種に変更されますが
あなたはご存知でしたか?
今まで任意接種だったの料金が高くて、
躊躇う人も多かった予防接種です。
でも親にとってはこれは朗報ですよね。
そこで今日はB型肝炎ワクチンの定期接種の
詳細についてお話しをしていきます。
実は、世界保健機関(WHO)では、
赤ちゃんにB型肝炎ワクチンが必要と
ずっと呼び掛けていたんですね。
実際、世界の80%以上の赤ちゃんに
接種がされています。
医療の最先端で、健康保険についても
充実している日本なのに予防接種の点で
他の国より劣っていたとは意外ですよね。
実は日本にもワクチン自体はありましたが
接種するのは任意で有料でした。
(1回あたり3,000~8,000円が相場)
今までの接種率がどのくらいだったか、
データがないのでわかりません。
でも、恐らく受けていないケースが
多かったのではないのでしょうか?
今回、公費で支払わえるようになって
無料化になったのを喜ぶママも多いです。
赤ちゃんの予防接種は本当にたくさん
あります。
だから、定期接種が増えることで
赤ちゃんを病院に連れていく負担が
増てしまいます。
でも将来のことを考えたら受けた方が
無難です。
では、B型ワクチン予防接種の詳細を
確認していきましょう。
B型肝炎ワクチンの知識
では、B型肝炎ワクチンの様々な
内容について確認していきましょう。
対象の赤ちゃんとスケジュール
B型ワクチン接種の無料対象者は
2016年4月1日以降生まれた0歳児の
赤ちゃんからが公費での接種となります。
また合計で三回接種することになります。
標準的なスケジュールは以下の通りです。
- 1回目を生後2か月
- 2回目を生後3か月
- 3回目を生後7~8か月
接種間隔は次のとおりです。
- 1回目と2回目の間隔は4週間
- 1回目と3回目の間隔は20週~24週間
ただし定期接種として受けられるのは
1歳の誕生日の前日までとなります。
つまり、1歳の誕生日を超えてしまうと
任意接種となり、費用がかかります。
タイミングが悪いと、3回目は
公費の定期接種になりませんが、
3回接種することで免疫効果が高まります。
「有料」とはなってしまいますが、
3回はきちんと受けるのが原則です。
でも、お子さんが突然熱を出すことも
予想されます。
働いているママは、仕事の都合も
考慮しなければいけませんね。
だから余裕をもってスケジュールを
組むといいでしょう。
防げる病気
日本ではB型肝炎ウイルスの感染者は
約100万人(約100人に1人)と推定が
されています。
B型肝炎ウイルスにより引き起こされる
病気は、おもに肝臓に伴う病気である
- 慢性肝炎
- 肝硬変
- 肝臓がん
命を奪うことにもなりかねない
病気だらけですね。
仮に、赤ちゃんがB型肝炎ウイルスに
感染したらすべての子供がウィルスを
体内に保持してしまうわけではないです。
でも、3歳未満の赤ちゃんが感染すると
ウィルスを体内にとどめてしまって
慢性化する可能性が高くなります。
そうなると、将来的に上記の病気に
なりやすいのです。
でも自覚症状がなく、病気の進行に
気がつかずに過ごすことが多いんです。
だから10代~20代で肝硬変や肝臓癌で
命を落としてしまうケースもあります。
肝臓に関する病気って歳をとってから
なるものだと私は思っていたのですが
そんなことは決してないんですね。
感染源
母子感染のほかにも血液や体液、唾液、
汗などからも、感染することが判明を
しています。
それだけ「強いウィルスである」と
言えるでしょう。
ママは妊婦検診の際、感染をしている
恐れがないかの検査を行います。
でも、父親が感染をしているか
検査する機会は今の日本はありません。
成人のB型肝炎患者数は年々1万人も
増えています。
当然父親から感染してしまう可能性も
あります。
だからこう考えてしまいますよね。
「赤ちゃんができたら、パパも抗体検査を受ける必要があるのでは?」
パパ自身にとっても、これから
長い子育てが始まるわけですから。
余裕があれば、ぜひ抗体検査を
受けてくださいね。
起こる可能性のある副作用
B型肝炎ワクチンはワクチンの中でも
副作用の危険が少ないと言われています。
でも、予防接種を受けた赤ちゃんの
約10%ほどには次のような症状が
出ることがあります。
- 体の怠さ
- 頭痛
- 注射したところが赤く腫れる
- 痛み
接種したあとは注意して赤ちゃんに
副作用がでていないか観察しましょう。
ワクチンの副作用についてはこちらに
詳細についてご紹介しています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
B型肝炎は、誰でもなる可能性のある
病気をワクチンで防ぐことができます。
3回も受けなくてはいけないのが
ちょっとママにとっては面倒ですよね。
でもお子さんの健康の配慮を考えれば、
必ず接種するようにしましょう。
また、この機会に家族みんなの接種を
検討するのもいいことですね。