「美味しい母乳」「まずい母乳」なんてあり得ない2つの理由

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あなたは自分のおっぱいについて

こんなこと考えていませんか?

「私の母乳って好き嫌いが多いからおいしくないのかしら」

「あまりおっぱいを飲まないのはまずいせいからかな?」

もしあなたが、自分の母乳に対して

心配を抱えているならぜひ参考にして

そんな疑問をふっとばしてくださいね。

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「おいしい母乳」「まずい母乳」って

よく耳にしますよね。

そしてこんなことを聞いたことは

ないでしょうか?

  • 「おいしい母乳」だと赤ちゃんが喜んで飲んでくれる
  • 「まずい母乳」だと嫌がって飲んでくれない
  • お母さんが○○を食べると、母乳がおいしくなる
  • ○○を食べると、母乳は不味くなるから控えなくてはいけない

赤ちゃんの栄養分となる大事な母乳

ですから、おいしい母乳を飲ませて

あげたいと思うのは、ママとして

当然のことです。

だから、おいしい母乳を出すための

「食事や食べ物」をネット検索したり

していないでしょうか?

サイトや本でもよく見かけるのは

こんなことです。

「お母さんが食べたものは母乳にそのまま影響がある」

そう思うのも無理はありません。

でも、食べた物の味がそのまま母乳に

出るなんてそんなことないです。

これは「味を感じる仕組み」が

どのようになっているのかを知れば

おのずとわかります。

まずその点をお話ししていきますね。

赤ちゃんの「味」の感じ方

赤ちゃんの舌

この説明をしないと、母乳のことを

話せないのでちょっとお付き合いを

してくださいね。

私たちは「食べ物の味」を舌や軟口蓋、

咽頭部などの「味蕾」というところで

感知をしています。

この味蕾が「味の各成分」を刺激を

電気信号に変換させています。

つまり味覚神経を通して脳へ伝わり

味を認識するしくみとなっています。

食べ物は食道や胃、腸などの消化管で

消化されその後は以下の物質に変化が

されて全身へ送られています。

  • デンプン→糖
  • タンパク質→アミノ酸
  • 脂肪→脂肪酸とグリセロール

糖とアミノ酸は消化器から肝門脈を

通って肝臓で代謝されます。

その後、肝静脈を通って心臓へ、

脂肪は再合成されてリンパ管から

胸管を通って静脈に入り、最終的に

心臓にたどり着き全身へと送られます。

母乳が作られる体のしくみ

では、母乳はどのようにしてできて

いるのでしょうか?

母乳は母体の動脈から送られた血液を

材料としています。

母乳は、おっぱいの中にある乳腺体で

作られます。

つまり消化された栄養を運ぶ肝門脈や

リンパ管とはつながっていません。

ですから、食べ物がそのまま母乳に

なることはありません。

だって、いつもと違う食事をしたり、

今まで食べたことがない物を食べる

機会もありますよね。

いつもと違う物が、体内に入ると

体が異常に感じるような気がします。

でも、人間の体はたとえ周囲の環境が

変わったとしても、いつも同じ状態を

保てるようにできています。

こう考えるとわかりやすいですよ。

寒かった場合に体温が低くなったり、

暑いと体温が上がらないのと一緒と

考えてみるといいんです。

これを「恒常性」といいます。

「今日は塩分を多くとってしまった」

「糖分を多くとっっちゃたな」という

場合でも血液には反映されません。

つまりママが食べた物は母乳に影響を

することはないんです。

ただし、血液中の脂肪酸は食べた物の

組成を反映します。

でも、母乳中の脂肪量の変化は

それほどはありません。

ただし「偏食」をすると影響が出る

ことがあります。

母乳に影響が出る偏食

和食

通常の食事なら母乳の味にまったく

影響はありません。

体内の酸性、アルカリ性についても

一定に保たれています。

では、母乳の恒常性はどのくらいに

なると崩れてしまうのでしょうか?

栄養状態が違う国の母乳を分析して

比べた結果、ほぼ成分は同じでした。

つまり、自分の体を犠牲にしてでも

母乳の量と成分を維持する保証機能が

母体に備わっているんです。

「人間の体って本当にすごい!」って

感心してしまいませんか?

日本人の食生活なら、まず心配は

ありません。

まして、小さい赤ちゃんに母乳を

あげているママなら栄養面について

十分気をつけていますよね?

多少の栄養の偏り程度ならまったく

気にする必要はありませんが、

あまりにも極端な偏食はNGです。

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「極端な偏食」と言うレベル

「極端な偏食」てずいぶんアバウトな

言い方ですよね。

どのくらいのことを言うかというと

ずっとベジタリアンで通していた人を

指します。

動物性たんぱく質をほとんど取らない

場合は母乳のタンパク質の濃度は低く

なって母乳に影響があります。

その反対に、1日50gぐらいほどしか

たんぱく質を摂取していたママが、

急激に100~165gに増やした場合は

タンパク質の濃度は上がります。

でも、これは毎日2~3倍の量の

たんぱく質をとった場合の話です。

母乳を上げているママならまず

そんなことはしないですよね。

でも「育児ストレス」によって

暴飲暴食をしてしまうことも十分に

考えられますので注意はしましょう。

妊娠中に決まる「母乳の脂肪濃度」

妊娠

母乳中の脂肪濃度は、授乳期間中の

母乳の食事より妊娠中の最大体重児

「BMI値」が関わってきます。

実は、妊娠中に蓄積された脂肪量が

多いほど母乳の脂肪は高くなります。

妊娠中は太りすぎないよう指導されて、

体重計に乗る毎日ではなかったですか?

その時に表示されていたBMI値が

高かった場合、脂肪分の多い母乳に

なるというわけです。

でも、母乳中の糖である乳糖の濃度は

食事による炭水化物の摂取量変えても

全く変わりません。

また、よく赤ちゃんの体を思うあまり

カルシウムや鉄剤をサプリなどで飲む

ママさんもいます。

でもそれだけでは母乳のカルシウムや

鉄の濃度は変わりませんし、鉄剤で

鉄臭くなるというのもありません。

つまり、結論は簡単に母乳の味は

変わることはないということです。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

母乳については以下の記事を参考に

してくださいね。

【授乳中禁止の食べ物・飲み物】授乳中も量調整で可能!摂っていい3つの嗜好品
あなたは、母乳をあげているからと 大好きなお酒やコーヒー、ケーキを あきらめていますか? 一般的にそんなものを食べることは 母親失格...

【喫煙は母乳ママにはNG】でも喫煙を止められない時に最低限守ってほしい3つの注意点
あなたは赤ちゃんに母乳を与えてるけど どうしても喫煙するのがやめられないと 思っていませんか? また、タバコを吸った場合に母乳への ...

食べ過ぎと脂っこい物は控えるように

病院から指導があったと思います。

これは、母乳の味に対してではなくて

「乳腺炎予防」のためです。

日本独自の和食中心のバランスの

いい食生活をしていれば大丈夫です。

過敏になり過ぎて気にする必要も

ないでしょう。

気にしすぎるとお母さんにストレスが

たまってしまい、かえってお乳の出に

影響が出てしまうかもしれません。

なお、重度のアレルギーがある場合は、

母乳に含まれる僅かな成分でも反応が

ある場合が稀にあります。

その場合は小児科医に相談するように

しましょう。

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